目に見える異常が存在しないので効果の良し悪しを判断しにくい

心療内科の治療は他の病気と比べると効果が出るまで時間がかかるとされています。一般的な病気は内臓疾患や細菌感染のように異常が目に見える形で分かります。しかし心の病は形を持たない心のトラブルなので客観的な区別をつけるのが非常に困難です。また、一口に心の病と言ってもその症状は様々であり、同じ治療方法でも人によって効果の程度が大きく異なります。目視で症状を確認できず、人によって治療効果にも違いがあることから、時間をかけて経過を観察しなければ治療の方向性の正しさを確認できません。そのため、心療内科での治療はどうしても長期化しやすくなります。

見方を変えれば短時間で治療を終わらせてしまう心療内科は患者をしっかり診ていないことが多いと言えるでしょう。

治療における生活への影響

心療内科では医師によるカウンセリングや投薬が行われます。カウンセリングは病院へ赴く必要があるので通院の時間を確保しなければいけません。多忙な人にとって治療のために時間を作るのは容易ではなく、仕事に支障をきたすおそれもあります。また、投薬治療が毎日の暮らしに大きく影響する可能性があることも無視できません。心療内科で処方される薬剤の中には副作用で強い倦怠感や眠気を感じさせる物があります。車の運転や機械の操作ができなくなる他、薬剤によっては起き上がることすら億劫に感じてしまう物もあるので注意が必要です。心の病を治すために使用する薬剤のせいで生活に悪影響が及ぶのは本末転倒なので、医師に相談して治療の方法を変更してもらう必要があります。